運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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朝の一場面 -ヴァンバル-

「おら、さっさと起きろ」

という声と同時に背中を蹴り飛ばされる衝撃。そして否応なしに受身も取れずに床で強打した肩。
抗議の声が喉まででかかったが、昨晩の艶やかな姿など微塵も感じさせないヘーゼルグリーンの凶悪な眼差しで睨まれては口に出すことなど出来なかった。造形がありえないぐらい整っている分、こういう時の迫力は半端ではない。いつまでも見つめていたいと思うけど、本気で怖いものは怖い。

「ぐずぐずしてないで立て。いつまで寝てるつもりだ」
「だって眠いし………」
「だってもクソもあるか。寝不足の原因は100%おまえだろうが」

確かに昨晩難色を示すバルフレアに対して強行にコトに及んだのはヴァンの方だった。元気だけは有り余るほどあるから大丈夫、と豪語した自分の言葉が今更ながら恨めしい。特に半場無理矢理となった三度目は想像以上に体力を消耗して、昼間の強行軍も祟っては若さだけで疲労に勝てるはずもなかった。

「後10分で集合時間だぞ」
「眠いー」
「わかりきったこと言ってないでさっさと用意しろ。髪の毛ボサボサだろうが」
「いいよ、このままで」
「馬鹿言うな。ただでさえ馬鹿面の癖に馬鹿頭のまま出てったら余計に馬鹿に見えるだろうが。まぁ馬鹿は馬鹿なんだけどな」

酷くない?今の台詞の中に馬鹿って言葉が6回も出てきたんですけど。
馬鹿って言うやつの方が馬鹿なだぞ、と抗議してみたが、本物の馬鹿には馬鹿って言う以外にはないだろうと返された。冗談ではなくて本気の表情だったから、さすがの俺も少し傷つく。
だがそんな不満はバルフレアにとっては欠片ほども気にするものじゃないらしく、無理矢理腕を掴んで引き起こされた。

「痛い痛いーっ」
「煩い。さっさと立て。じっとしてろ」
「あー!自分でやるってばー」
「おまえに任せてるとロクなことがない。動くな!」

抗議の言葉なんて完全に無視。
無理矢理鏡の前に立たされて姿勢を正させられ、少しでも動こうとしたら容赦なく頭をはたかれる。

「頭ばっかり叩くなよ!馬鹿になる!」
「とっくに取り返しつかないぐらい馬鹿だろうが。叩いてたら壊れた機械みたいに、ひょっとしたら直るかもしれないぞ」
「うわー、それマジで言ってるだろう。もしかしてシュトラールも叩いたりしてる?」
「馬鹿が。シュトラールは繊細だからそんなことする訳ないだろうが」

何気に……っていうか、かなり酷い言われようなんだけど。でも抗議したところで頭をはたかれる回数が増えるだけだし、口ではどうやっても敵いそうにないし、ここは大人しくしておくことにする。さすがに俺でも、ずっと一緒にいてたらどうするのがいいかぐらいは学ぶのだ。それになにより―――

「サラサラのクセに寝癖が直りにくいな。コノヤロ」

鏡越しに見えるバルフレアの整った顔。
悪態をつきながらとても丁寧とはいえない乱暴な手つきで寝癖と悪戦苦闘するその表情は、何だかとても子供っぽくて楽しそうに見えてしまうのだ。だから俺は早く解放して欲しいと思いつつも、寝癖が直らなければいいなとも思ってしまう。


某ヴァンバル神様のブログ絵に触発されたSS。
もちろんH様に、ブレイブ代わりに捧げさせていただきます。

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