運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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若い欲求 -ヴァンバル-

「こいつ……また腹出して寝てやがる」

ベッドの上で大の字になって気持ち良さそうに寝息を立てているヴァンを見下ろしながら、バルフレアは溜息と共に呟いた。

30分前に少年は絶対起きて待っていると自信満々に宣言していたのだが、今までの数々の結果と同様で今日も待ちくたびれて眠りの女神の誘いに負けてしまったらしい。のんびりとバスタイムを楽しむのが好きなバルフレアにしてはいつもの半分ぐらいの時間で出てきたのだが、5分もかけずにシャワーで済ませる少年にとっては十分長過ぎる時間だったらしい。

ヴァンの傍らに腰を下ろしてバルフレアは濡れた髪をバスタオルで念入りに水気を拭き取りながら、だらしなくぽかんと口を開いた呆けた顔のヴァンの額を指でパチンと弾いた。

「う…ん………………あぁっ!」

寝ぼけたブルーグレイの眼差しがぼんやりとバルフレアの姿を捉えてから数瞬の間をおいて、ヴァンは少々間の抜けた声を上げながら飛び起きた。

「お、俺寝てた?!」
「100パーセント寝てたな。―――涎の跡がついてるぞ」

タオルの端でバルフレアが拭ってやると、ヴァンは目に見えてがっくりと肩を落とした。

「今日は絶対起きてるつもりだったのに」
「お子様は寝るのが仕事だ。別に起きて待ってろなんて俺は言ってないだろうが」
「だってバルフレアは起こしてくれないし!」
「あぁ? 夜は寝る時間なんだから起こす必要ないだろうが」
「そうじゃなくって!」

おざなりな返事のバルフレアをがっしりと捕まえてヴァンはベッドに上体を起こし、同じ高さの視線にする。

「今日はお風呂上りで無防備なバルフレアが部屋に入ってきた瞬間に押し倒すって決めてたのに、これじゃぁ台無しじゃないか!」
「はぁ?!お前そんなこと考えてたのか?!」
「俺はいつだってバルフレアのこと考えてるよ!だってバルフレアったら絶対に自分から俺を起こしてしようって言ってくれないんだから、俺が積極的にあの手この手を考えないことには何日もお預けになっちゃうじゃないか。たまには黙ってベッドの中に潜り込んできて「してくれ、ヴァン」とか言ってもらいたいのに!」

くらりと眩暈がする。
そんな台詞は死んだって言えるか、実際に言ったら気持ち悪いだろう、とバルフレアは思うのだが、どうもヴァンにとってはそうでもないらしい。夢見るような表情でこんなシチュエーションも良いだの、それともこんな台詞が良いだの言っている。ヴァンのセンスはバルフレアの理解範囲を遥かに超えてしまっている。

想像されているだけでも身体中が痒くなって、思いっきり頭をどついて妄想を止めさせる。

「おまえは盛りのついた犬か!2,3日程度で我慢できねぇのか!」
「出来るわけないよ!俺としては毎日だって足りないぐらいだけど、それじゃぁバルフレアが大変だろうから精一杯我慢して1日おきだって決めてるのにもう4日だよ!」
「我慢っていうのか、それ」
「我慢だよ、精一杯の我慢!これ以上ないってぐらいの我慢!今すぐにでも押し倒して逃がさないで一日中でもやってたいのに。いっぱいいっぱい俺のをバルフレアの中に流し込みたいのに!!!」
「………俺が悪かったから、もう勘弁してくれ」

聞けば聞くほど頭が痛くなってきて、懇願するようにバルフレアの方から折れた。
今日は1回だけだからなと何度も念を押したが、きっと3ラウンドは付き合わされる羽目になるだろうと諦めながら。そして文句を言いつつもどこか嬉々としてる自分のどうしようもなさを自嘲しながら。

―――何だってこいつなんだよ

自分自身に向けた深い深い溜息に返ってくる返事はもちろんなかった。


何だかんだ言ってヴァンに甘いバル萌え。
強く押されるとついつい流されてしまいがちだといいなぁ。

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