運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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事故(FF3)

 
「なぁ」

前を歩いていたルーネスはそう言って急に立ち止まり振り返った。足を止めるのが遅れたためルーネスの髪が眼鏡の先を掠め、イングズの方を向いた鼻先が触れそうになって慌てて身を引いた。

「きゅ、急に止まるな」
「―――残念」

抗議の言葉は意味の通じない言葉で返され、眉をひそめて睨み返す。
ルーネスの行動や言動はいちいち予測不可能で理解し難い。いったい何を考えているのかまったく予想がつかないのが常で、それを一つ一つ相手をしていてはキリがない。
そうわかってはいたが、曖昧なことが気になってしまうのがイングズの性分でもあって、聞かない方がいいだろうと思いつつも言葉は先に口から飛び出ていた。

「何が残念なんだ」
「上手くいくかな、と思ってさ」
「………何が?」
「『事故』が都合良く起きてくれないかなって」
「都合良かったら事故とは言わないだろう」
「なるほど。確かにそうだよな」

何を感心しているのかわからないがルーネスは一人で頷いている。
そうしてチラッとイングズの方を見てから、

「やっぱこういう時は眼鏡が邪魔だよな。イングズはちょっと年上な雰囲気になって、それはそれでいい感じだと思うんだけどさー」

と、またもや繋がりの不明なことを口にする。
こういう時とは何をさしているのか、いい雰囲気とは何のことか、何を一人で納得しているのか。馬鹿馬鹿しいと言って立ち去るのが最良だと囁く声がありながら、それでも気になる心がわずかに勝って立ち去れずにいる。

「おまえの話は脈絡がなさ過ぎる」
「……『おまえは止めて』」
「え?!」
「冗談だよ。俺の中でブームなんだよ、その台詞。でもおまえじゃなくてさ、ルーネスって呼んでくれた方が嬉しいのは確か」

悪かった、これからはちゃんと名前で呼ぶようにしよう。
そう殊勝に答えようとしたのもつかの間ルーネスの手がいきなり眼鏡を取り上げたかと思うと、慌てて奪い返そうとしたイングズにぐっと身体を近づけた。

唇を唇へ。

遮るものはなく、拒むものはなく、重なり合う。
事態にようやくイングズの頭が追いついて、ルーネスの身体を突き飛ばそうとしたが、遥かに冷静なルーネスはその手を先に捕まえて抵抗を封じた。そうして一度唇を離して「なぁ、これは事故?」と笑って見せるのだった。
 
―――俺にとっては必然、だな
 
続けられた言葉が痺れるような感覚の中で微かに聞こえた。
 
==========
説明不足ですがイングズのジョブが学者設定。ルーネスが事故キスを狙いつつ失敗したので確信犯キスに変更したってことで。うちのルーネスは性格がかなり黒くてすみません。そしてイングズが乙女寄りですみません。
リクに答えられてますかね?少数派だとしてもルーネス×イングズが一押しです。

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