運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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RSMS:ラファジャミ

最近すれ違いラファジャミばかりなので、たまにはちゃんと繋がってる雰囲気の二人を書いてやろうと思いました。

ラファジャミ//切ない系



「ジャミルなら何を願いますか?」

不意の問掛けにジャミルは首を傾げながら振り返った。
顔に浮かんだ疑問を見て取ったラファエルは、戦闘の時に見せる厳しい表情とはまるで別人のような柔らかい笑みを浮かべながら人の集まる方を指差した。
そこには一本の笹に集まる子どもたちの姿。

「何をしてるんだ?」
「この地方の風習ですね。願い事を紙に書いて笹に吊すんですよ」
「何かいいことあるのか?」
「願いが叶う…と言われていますよ。まぁ願掛みたいなものですけど」
「ふーん」

頷きながらもジャミルはそれ以上言葉を続けようとしなかった。お宝の情報以外には妙に現実主義なジャミルにとって、それは興味の対象とならなかったのだろう。
そう思ってラファエルは続きを促すことなく立ち去ろうとしたが、ジャミルは視線を動かすことなくじっと立ち尽くしていた。動く気配のないその背中に言葉をかけようか逡巡かしているとポツリと呟いた。

「この次があったら……あいつを死なせずに済みますように、かな」

クジャラートへと向けられた紺藍の瞳に西へと沈みかけた太陽の赤い光が写りこみ、まるで血の涙を浮かべているように見えた。いまだ癒えない傷を傷のまま抱える姿にかけるべき言葉が見付からず、あれはまだ過去のことなどではないのだと思い知らされる。

どれだけ共にいようと、どれだけ支えているつもりでも、心の奥底に穿たれた傷は塞がることはない。おそらくそれは死の幕がジャミルに訪れるまでずっとあり続けるものなのだろう。

だがそんな自分自身の言葉を振り払うようにジャミルは勢い伸びをして振り向く。そして常の人を食ったような表情で笑うのだった。

「何でも叶えてくれるんだったら、やっぱりディスティニーストーン全制覇だろう! 願うだけで手に入るんなら楽でいーぜ」

先程の言葉などなかったように明るい声に、激しい痛みを感じながらもラファエルは望まれているであろう笑顔を返す。今は、慰めの言葉はただ傷を広げるだけだとわかっているから。

「そこでサルーイン復活を阻止、と言わない辺りがあなたらしいですね」
「そんなこと俺が願わなくても真面目なアルベルトが願ってくれるから問題ねーって」

もし願いが叶うなら、ただ貴方の傷が塞がるようにと願うだろう。
この身に代えても貴方を守ると誓った言葉に嘘はないけれど、貴方の抱えている傷はきっと、あなた自身にしか癒せないものだから。


==========
切ない系のSSにしてみました。
七夕関係ない?今さらでしょう(笑)。

この二人はこんな関係が一番好きです。マイナーだけど。

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