運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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リアシャカ1

そんな訳でリアシャカです。
こんなところでリアシャカ望んでくれる人がいるのか?とか思いつつ、欲望のままに書いてみました。うふふ。






月の雫:1


西の地平線に沈みかけた太陽が石造りの十二宮を赤黒く染め上げていた。

要所要所に灯された松明の光ぐらいしか明かりのないサンクチュアリでは夜は早い。夜回りの担当兵以外は早々に宿舎に引き上げていて、辺りに人影はほとんどない。
闇と光が入れ替わるこの瞬間。光はまだ地上に残りながらも闇の暗さに侵食されていくこの黄昏時がアイオリアは好きではなかった。夜は過去の様々な記憶を蘇らせる。

だが夜の時間が安らぎをもたらすのも確かだった。兄が反逆者として追放されアイオリア自身もいつ裏切るのではないかと疑いの眼差しを向ける者は少なくない。雑兵たちですら最低限の礼節を保ちつつもあからさまな疑いの眼差しを向けてくるし、聞こえているとわかっていて中傷の言葉を囁きあう者も少なくない。

闇が運んでくる「裏切り者」の記憶。
闇が覆い隠してくれる「裏切り者と疑われる」現実。

黄昏時はその狭間だ。

ほとんど人の気配のない石階段を自分の宮に向かって登る。
今現在サンクチュアリにいる黄金聖闘士は数少ない。正式な召集はまだされていないのだから当然かもしれないが、聖衣を授かる時に訪れたまま一度もここに顔を出していない者もいる。
だがアイオリアは生まれも育ちもここギリシャだ。どれほど冷たい視線にさらされようともここ以外に行く場所など無く、ここ以外に帰る場所もない。

自宮にたどり着いた時その先に動く人影が映った。
見間違いかと思って目を凝らしたが、確かに人影が見える。10歳前後の、自分と同年か少し下ぐらいの小柄な人影だ。見覚えのない姿だったがここにいるということは彼も黄金聖闘士の一人なのだろう。

闇の中の仄かな太陽の赤い残滓の中で彼は一人佇んでいた。
彼といったがその姿は中性的で女性か男性か瞬時に判断がつかなかった。ただ仮面をつけていないのなら男なのだろうとそう判断しただけだった。

柔らかいカーブを描いている頬を隠すように自然に下ろされている金の髪は月の輝きを思わせるような美しさだ。年下だとしてもかなり線の細い身体つきで、これで聖闘士が務まるのかと本気で思った。アイオリアとはまったく別の世界に生きているかのような繊細さだ。

アイオリアは声を掛けるかどうか悩んだ。
声を掛けたとしても特別用事があるわけでもなく、アイオリア自身も人付き合いが得意な方ではない。それにサンクチュアリにはアイオリアに好意的な人間はほとんどいない。声を掛けても冷たく蔑む言葉を返されるだけ、という可能性の方が高いかもしれない。

そんな逡巡にアイオリアは自嘲を浮かべた。
ここ数ヶ月というもの誰とも口を利いていない、ということが自分で思っている以上に堪えているらしい。誰でも良いから言葉を交わしたいなど思うとは。

自分の中の誘惑を振りほどき未練を断ち切るように背を向ける。アイオリアが手にしなければならないのは誰にも蔑まれることのない力と、誰にも汚されることのない正義だけなのだ。何者にも負けない強さを得ることこそが獅子の聖衣を頂く者に課せられている義務なのだ。

だが立ち去る歩みを阻むように突風が吹きぬけた。

舞い散る砂に足を止め目を細めたアイオリアに、


「君は、蔑まれるようなことをしたのか?」


子供独特の高い、けれど有無を言わさない強さの混じった凛とした声が降り注いだ。その言葉に好意も悪意も含まれてはいなかったがアイオリアの矜持に突き刺さるように鋭かった。今では陰で囁かれることはあっても面と向かって言われることのない言葉。

怒りと反射とそれ以外の成分で高まった感情のままアイオリアは振り向いた。その視線の先には声の主が吹き荒ぶ風を気にする様子もなく、淡い金髪を風に揺らされるがままに佇んでいる。残滓の赤と押し寄せてくる闇の黒さの中で、その金色は犯し難い神々しさを放っていた。

だが何よりもアイオリアの言葉を奪ったのは貫くような鋭い視線の感触だった。

その双眸は金糸の下で確かに伏せられているのに、何故だか心の底まで見透かされるような淀みない真っ直ぐとした視線を突きつけられているように感じたのだった。




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リアとシャカの出会いとか(笑)どうでしょう。サガシャカが一押しといいつつリアシャカの初々しい感じとかも好きだったりします。
サイトのジャンル外でしかも続き物という暴挙に出てみました。でもこの続きがいつUPされるかは神のみぞ知る。しかもこの神様、慈悲の心がないので(笑)本当に続きがないという可能性も……汗汗汗。

誰か!本当に同士求む!

やっぱサーチに……いやいやいや………。

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