運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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さぁ帰りましょう2

さっさと戦闘シーン書いてボコろうとしたらちっとも進みませんでした。
酷い。まぁいつものこと。
前回にも増して番長の性格が酷い。
名前はアニメ準拠ですが性格はゲームからこじらせた感じ。
アニメしか知らないと絶対違うよなぁって感じですので注意。
今さらですが。

結局戦闘終わらないでまたぶつ切り。
戦闘後の会話が書きたいんだけど…


 
 ゆらりと糸で釣られた人形のような動きを見せた足立の後ろから、空と同じような色の禍々しい赤に染まった影が出現した。その姿はイザナギによく似ていて、けれどイザナギを呼び出した時とは真逆のざらりとした胃を底から撫でられでもしたかのような気持ちの悪いものがこみあげてくる。
 無表情のまま足立の唇が弓月を描くように持ちあがると、背後のそれもニッと笑みを浮かべたように見えた。
 嫌な気分と、それ以外のものが混ざった気持ちが競り上がってくる。前者はもちろんまがまがしいものに対しての純粋な拒否反応で、後者は自分と足立の間に存在する異質でありながらも同類のものに対しての不純な満足感だ。
「君だってさぁ、わかってるんだろ? 世の中がどうしようもないクソだってことぐらい」
「……」
「全部……せーんぶ、霧に隠れちゃえばいいんだよ。綺麗なものも汚いものも一緒くたに混ぜて隠しちゃって、そうすればクソみたいなものを見ずに済む」
「そうして全部消してしまってどうするんですか。俺は、足立さんに消えて欲しくないです」
「だから、そういう綺麗ごとの台詞はいらないんだよ。生田目を前にした時みたいにさ、君の隠してるどろっどろの本心を出しちゃえばいいじゃない。ここにはお仲間もいないんだからさ」
 ピシッと空気が張り詰めたような音がした。
 一気に限界を超えようとする空気の圧力から右に飛び退きながら身を躱すと、目の前でカードを砕いてペルソナを呼び出す。黒々とした、けれど小石一つ落ちていない地面に両足をつき体制を整えるのと、空間に断層が入ったかのように周囲に無数の切れ目が入るのとがほぼ同時だった。
 一斉に無数の刃で切りつけられるような衝撃が迫ってくるが、一瞬早くに現れたペルソナの力が鋭い空気の刃を一瞬で弾いた。直斗のペルソナが使う力と同じ気配だとの読みが当たっていたらしい。向きを変えた刃は過たず全段足立の体を切りつける。叩きつけられた圧力に押されるように足立は仰け反りながら、だが足元は一歩たりとも後ろに下がらなかった。
 撃ちたかったから刑事を選んだだけだという拳銃を、人差し指にひっかけながらくるくると回している。先ほど安全装置を外す仕草をしていたのに大丈夫なのかと、相応しいのか場違いなのか自分でもよくわからない心配が頭をよぎった。
「……痛いなぁ。むかつくよねぇ、本当に」
 口調はいたってのんびりとしていて、けれど隠す気のない悪意が肌に突き刺さる。堂島家で談笑していた時とはまった違う気配。街中でサボっていた姿とも全く違う気配。それなのに初めて知った気配だと思わないのは、今までもふとした瞬間に漏れ出たこの気配を感じていたからなのだろう。
 腕に刻まれた傷からぽたりぽたりと血が流れるも面倒そうに一瞥しただけで、黒と金を混ぜたような光を浮かべた瞳を鳴上に向けた。人を小馬鹿にしたような笑みが浮かんでいたが、表情も生気もそこにはほとんど感じられない。だが不思議と人の好い笑みを浮かべている時の足立よりも、近くにいるようにも感じられた。
 これが足立透という人物。いつも笑みで覆い隠していた心の奥。
 もちろん仲間たちのシャドウを幾度も見てきたから、これが足立の本心の一部だとしても全てだと決めつけるつもりはない。だが押し込められ隠され足立が誰にも見せることのできなかった一端であるのは確かなのだ。誰の目にも晒されることのなかったものが悪意の刃となって自分にだけ向かってきている。それは心臓に突き刺さるように痛く、けれど自分でも度し難いなと少し思いつつも同等だけ嬉しくも感じられた。
 自分も随分といい性格をしていると思う。否定するつもりはない。
「なに? これって反射させたの? ……これだからゲームに慣れたガキの相手は反則臭くて嫌なんだよね。こっちはよくわかってないのにさぁ」
 肩の凝りを解すように足立は首を左右へと幾度か傾ける。カクンカクンと、まるで壊れかけの玩具みたいに歪な動きだ。金を含んだ淀んだ淀んだ眼差しだけが異様に明るい。
「あぁそっか。じゃぁこれで――どうだい?」
「――!?」
 ゆっくりとした動きと共に、張りつめていた空気が今度は一瞬にして熱を帯びる。
 迫ってきた熱に壁を作るように、右手で砕いたカードの青い光が真っ赤な熱で瞬く間に掻き消される。乾いた空気が火柱となって燃え上がるのと新しいペルソナを呼び出すのがほぼ同時だった。
 いや、僅かに遅かった。焼けるような痛みが左腕を鋭く叩き、二の腕から肘までざっくりと焼け焦げたような切り傷が走る。もう少し遅ければこの程度では済まずに左腕ごと持って行かれていたかもしれない。
 炎の耐性があればよかったのだろうが、足立から感じる気配には色々なものが混ざりこんでいて、下手に弱点も併せ持つペルソナを呼び出すのは躊躇われた。どれだけ足立がペルソナのことを理解しているかはわからなかったが、どうにも嫌な気配が拭いきれない。別の何かが蠢くような寒気が、踏みしめた足の裏から伝わってくるような気がした。
 もう一撃炎が放たれようとしたところを、打ち消すように痛烈な雷を放った。単体相手には最大出力だ。一瞬怪我程度では済まないかもしれないと思ったが残念ながら手加減は苦手なのでそのまま遠慮なくはなった。直撃を受けて足立の体は盛大に吹っ飛ぶ。どうやら物理攻撃よりも属性攻撃の方が有効なようだ、が、致命傷と呼ぶにはほど遠いらしく、痛いなぁとぼやきながらも表情は変わらない。
 ペルソナのおかげで耐性がついているのだろう。それは鳴上自身も同じだ。どうやら強烈な一撃をお見舞いして気を失わせて引きずって帰る、という最善策はとれそうにない。陽介がいたら最善策じゃなくて乱暴なだけの策だと突っ込まれるのだろうが、一応これでも一番被害が少ないだろうと考えてのことだったのだ。
「あーやっぱり若いと反射神経いいよねぇ。残念。真っ黒な悠くんの出来上がりかなって思ったんだけどねぇ」
「俺も残念です。電撃受けたら頭がアフロヘアになるかと少し期待したんですが」
「そんなのテレビの中だけだよ」
「ここもテレビの中ですよ」
「そうだよ。でもここは正義の味方に都合のいいテレビの中、とはちょっと違うけどね」
「安心しました。正義が勝つ、だと警察の足立さんに勝てる気がしなかったですから」
「……やっぱりさ、僕は君のことが――」
 大嫌いだよ
 吐き捨てるような言葉と共に再び空間がしなり、ムチのように鋭くうねった圧力の刃が辺りをランダムに切り刻む。しかも同時に炎の攻撃も仕掛けてくるのだからたちが悪い。ペルソナについて何も知らないといいつつも、そこは腐ってもエリート刑事なのかそれとも元来からの人に対する嫌がらせのセンスがいいのか、的確にやって欲しくない攻撃を重ねてくる。こちらのペルソナの弱点を考慮しつつ、かつ他へとチェンジする隙を与えてくれない連続攻撃。いつもジュネスでサボっている愚鈍な気配は浮かべず、けれどからかうように笑いを作った唇だけは崩さない。
 それを初めて目の当たりにしたのはきっと10月から11月にかけての頃。直斗の行方不明と発見を告げた時、叔父の言葉からかばうように言葉を選びながらも視線は不似合いなほどに遠く冷たかった。脅迫状も含めて、あれは警告と挑戦だったのだろう。どちらを足立が強く望んでいたかは足立本人も不明瞭だったかもしれないが。
 攻撃の威力は強いがまだ慣れていないせいか動きは単調なのが幸いした。紙一重で致命傷をかわす。だが手数的にこのままだと不利になるのは明らかだった。それに防御に徹するのは基本的に性に合わない。皆がいる時は安全を優先しているが、本当なら後先考えず突っ込んで叩き潰す方がすっきりするだろうなといつも思っていた。そして今は一人。誰にはばかることもない。
 にやりと、たぶん第三者が見ればどちらが悪役か悩むような笑みを浮かべて、長い刀を構えた。静止は一瞬。僅かに腰を落として作った溜めは次の瞬間には跳躍に変え、電撃を放ちつつ一気に間合いを詰めると、手にしていた刀を思いきり振り抜いた。
 自分でいうのも何だが確実に殺意のこもった一撃だ。周りに仲間がいたら当てないようにと注意しなければいけないので、鬱憤晴らしの攻撃になってしまったことは否定しない。足立のペルソナの強さは離れていても感じるから、まぁ当たっても最悪死にはしないだろうとの思惑はあった。それに手持ちのペルソナには上位の回復が使える奴もいる。多少痛いのはお互い様ということで許してもらいたい。
 幸いにも心配は杞憂で、風きりの音をしならせた刃は足立の喉元数センチを空振りした。自分が無意識に手加減してしまったのか、それとも相手の反射が予想以上によかったのかは微妙なラインだ。
 着地してすぐに返した刃は器用に銃身で受け流される。ほんの少しでも狙いが外れれば危険な対応を平気な顔で行動に移すのは、絶対的な自信が足立にあるのか、それともその辺りの恐怖心が麻痺してしまっているのか。どちらにしろ、らしくない行動だなと思う。先ほど安全装置を外したまま銃を回していた時にも感じたが元来とても臆病な人間なのだ。だからこそ人に侮られるような仮面を被って人と接する。それは鳴上が相手が望むであろう答えを選択して関係を築いてきたのととてもよく似ているのだ。
 互いに大きく体勢を崩したが足立の方が先に持ち直し右手に握られた銃口が突き付けられる。近距離で引き金を引かれ、ダンッ、と意外に軽い音がすぐ傍で弾けた。
「あ、外れちゃった」
 後ろに倒れ込みながら辛うじて交わした弾丸は、頬にひりひりとした痛みを残した。
「危ないですね。当たったら死ぬところですよ」
「それって君の刀も十分危なかったよね? ってかそれいつもどうしてるの。銃刀法違反だよ」
「服の下に隠したりゴルフバッグに隠したりですよ」
「それで見つからないの? あーさすがのんびりとした田舎だねぇ」
「えぇ、本当にいい町だと思いますよ」
「本当に、クソみたいな町だよ」
 刀と銃口を突き付けあって、同時に笑った。


足立くんと番長は私の中では似た者同士設定です。
たぶんどちらが希望になっても虚無になってもおかしくなかった。
稲羽市に来た時には時に同じだったんじゃないのかなぁと。
他人とのかかわり合いで二人の明暗が分かれた印象。
一番近い場所にいてけれど全く違うものを見てる二人。
背中合わせで違うものを見ているというか、向かい合わせでけれど互いの後ろへと視線をそらしているというか、近いけれど交差しない、全てを受け入れられないけどすべてを否定できない、そんな関係だといいなと思うのです。
妄想妄想。俺得。

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