運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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アシュルク

アシュルク長編連載中なのに別のSSばっかり書いてごめんなさい。
っていう訳でアシュルクのミニSSをここに投下します。
サイトで書けって突っ込みはしないで?。

アシュルクSSです。





背筋を伸ばし、手を真っ直ぐ伸ばし、指先までピンッと張り詰める。


予定ではそれで十分目的を達成できるはずだった。が、それはルークの希望的観測が過分に入った期待に過ぎなかったようだ。あと少し、そのあと少しが大きな壁となって立ちふさがっている。

ルークの指先は目的のものに届かない。足は限界まで爪先立ちになってプルプルと震えているけど、気合を入れれば触れられそうなのだけれど、やはり届かない。

届かない、棚の上の小瓶。


「くっそー。あと少し、なのに……うわぁっ!」


あと少しを埋めようとした瞬間、微妙なバランスが崩れて身体が支えを失い、重力が一気にルークを後ろに倒し床に引き寄せる力を強める。
倒れる!と覚悟して目を閉じたがいつまでたっても訪れるはずの背中への衝撃はなく、ルークの身体は自立するにはありえない角度で制止していた。


「テメェはそんなに怪我をしてぇのか」
「アッ…シュ………」

憮然とした表情でルークを見下ろすのはルークと同じ顔の赤い髪。片手でルークの身体を支えながら盛大な溜息をつくその表情は、顔のつくりは同じなのにルークとはまったく別人に見える。

「べ、別に怪我しようと思ってやってる訳じゃ―――」
「当たり前だ、それじゃぁ本物の馬鹿だ。まぁテメェは本物の馬鹿かも知れねぇけどな」
「なっ……ひっでー」
「煩い。事実だ」

助けてくれてありがとうと言うはずが、アッシュの苦言に思わず憎まれ口を返してしまう。
そんな自分に落ち込んで俯くと、目の前に瓶が突きつけられる。さっきルークがとろうとしていた瓶だ。

「え? これ―――」
「届かないなら台でも何でも使え。道具の使い方もわからないほど馬鹿じゃないんだろう?」
「当たり前だろう!」

怒って応えた言葉にアッシュは威勢だけは良いな、と言って素っ気無く踵を返す。

手には小瓶。アッシュがとってくれた小瓶。

「―――って、あれ?」

アッシュとルークの身長はもちろん同じで、この部屋に踏み台になるような台は置いていなかった。ルークの手に届かないものはアッシュの手にも届かないはずなのである。それなのにアッシュには届いた?

「アッシュおまえズルイぞ!その靴上げ底だろう!」
「ウ、ウルセェ、屑が! 誰が上げ底だ! これはローレライ教団の元からのデザインなんだ!」
「そんなこと言ったって本当のことだろう!」
「好きで履いてるんじゃねぇ!」
「だったら俺と同じのを履けよ」
「だ、誰がテメェと同じものなんか履くか!」
「いーじゃねーか、アッシュ。なー、アッシュー」
「黙れ屑が!」


じゃれあう子猫のように騒がしく立ち去っていく赤い背中。
その背を楽しそうに見守る視線があったことに二人が気づくのはもう少し後のこと。


「うーん、我ながら絶妙な高さに置いたものですねぇ」


苛めるネタができたと喜んでいる軍人に皆の前で散々からかわれる時までは、二人だけの時間。


==========
バカップルアシュルク。

最近疲れ気味のアッシュに何かしたいと思っていたルークが、ジェイドに元気になる薬がありますよと言われて取ろうとしていた、という設定です(わかりにくい)。ようはジェイドが二人がじゃれ合うのをネタにしようと遊んでいたってことなんですけどね(笑)。

小瓶の中は精力剤……だったら楽しいなぁ。

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