運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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ごめんな

おっさんが受け身な流れの話でおっさん視点はきつかったと、
最後の推敲までたどり着いてから気づきました。
遅すぎた。
レイユリの交互視点にしてれば随分と早く書けただろうな。
まぁいい。難産には難産の愛着があるものだ。
まだ終わってないけどね!半日置いて推敲タイムだよ!
インテにレイユリ新刊が間に合う!はず!

そんな(?)訳で続きはTOGヒュアス。
まぁヒュアスになってないのはいつものこと。


 
 兄さんと声をかけなかったのは、邪魔をしては悪いとか声をかけずともこちらに気づいているだろうとか、そういった類の思考の末の結果ではなかった。正確には掛けなかったのではなくて掛けられなかったで、もっと言えば目に映った後ろ姿は確かにアスベルのものだと認識していたのに、そこにいるのは自分の兄ではないような例えようのない違和感を抱いたからだ。
 何を馬鹿なと軽く頭を振って近づく。
 五歩分の距離のところまで近づいたところで、何か用かヒューバートと、アスベルは振り返ることなく口を開いた。そしてくすりと一人で笑いながら、この裏山のクロソフィも踏まないように注意しないとソフィに怒られるぞと、小さく付け足した。
「僕が躓きかけたのを見てたんですか」
「避けてくれたんだろ、花を。ありがとな」
「別にお礼を言われるようなことではありませんよ。ソフィに悲しんで欲しくないのは兄さんだけではないですから」
 憮然として返せば、アスベルはゆっくりと振り返った。
 予想通り戸惑ったような苦笑を浮かべている。
「ごめんな、ヒューバート」
「どうして兄さんが謝るんです」
「お前を不安にさせてるんだろ」
 どうしてこの兄は全部わかったように、そして受け入れたように笑うのか。自分だけが戸惑っているのが酷く馬鹿馬鹿しくなる。
「ここにいると落ち着くんだ」
「原素が濃いとソフィが言っていましたね」
「あぁ。柔らかくて体に溶け込むようで、世界がとても自然に感じられて心地いいんだ。もっともそのせいでお前を困らせているが」
「困ってなど……別に」
 アスベルの視線に合わせるようにヒューバートも後ろを振り返る。
 一面に色がる花。一年中咲き誇る花は色取り取りで、けれど煩くはなく調和した色合いで、昔の甘い思い出と共にとても穏やかで優しい世界を作り出してくれている。クロソフィの花もここでは他の花に混じってたくさん咲き誇っていた。ソフィの瞳と同じ色をした花。
 だがここからクロソフィの花は見えなかった。先ほどヒューバートが踏み掛けたクロソフィの花は、大きな岩場のその向こうに咲いている。そう、この場所からは見えない場所に咲いている。ただしアスベルには見えたのだろう。ヒューバートが踏み掛けて慌てて避けたあの姿が。
「兄さん……」
「どうしてお前がそんな顔をするんだ」
「そんなって、どんな顔ですか」
「泣くなよ」
「泣いてませんよ」
 アスベルは無言のままヒューバートの体を抱き寄せると、あやすように背中をぽんぽんと叩いて、ごめんなと呟いた。
「そうやって優しくするくせに、兄さんは僕の言うことなんて聞いてくれないんですよね」
「本当にごめんな」
「謝らないで下さいよ」
 どうせどれだけ優しくしても譲る気なんてないくせに。
 僕の兄さんを返して下さいよ、そんな届かない言葉を何度も心の中だけで繰り返した。
 撫でてくれる手は昔と同じものを思い起こさせたけれども、それがもう自分だけのものでないことも自分が一番ではなくなってしまったことはわかっていて、余計に悔しくなる気持ちは必死に胸の中で握りつぶした。


ラムダと一緒になってるせいで感覚が鋭敏になり見えないはずのヒューバートの動きも見えていた=もう同じ(感覚の)人間でなくてごめんな、という話。わかりにくいことこの上ない。

兄は、なんか俺の感覚普通とはもう違うんだなーぐらいなんだけど、ヒューバートは自分と兄が違ってしまったことにショック受けてればいい。弟は兄さんとの類似点とか繋がりとかに信仰に近いものを持ってると思う。血の繋がりとか瞳の色とか酷くこだわってそう。ラムダのせいで紫になった瞳を憎むぐらいの勢いで。
兄さんはその辺りは拘ってなさそうだ。血の繋がりは大切だし同じ瞳の色は嬉しいけどそれが絶対的な価値を持ってないというか。お互いがお互いを見てれば世間的なものや見た目なんて一切拘らない感じで。

そんな訳でwithラムダな兄さんは色々人間離れしてるんだけど俺って人間だしと普通に思ってるし、ヒューバートは兄さんは兄さんですと言いながら違ってしまった部分に誰よりも拘ってるし、兄はヒューバートのこだわりを理解はできないけど自分のせいだとはわかるので、お前の希望した通りでいられなくて「ごめんな」って結論になる訳です。
ただし謝るが譲る気はない。それが兄。

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