運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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Don't turn me down, I'm lost.

声の低いアスベル兄さんはまじはぁはぁし過ぎて呼吸困難だな!
と言いながら見てました、FF7アドベントチルドレン!
あぁ中の人ネタですね今更ですねすみません。
でもどうしようまじあんなに鬱色の強い兄さんとかいたら興奮しすぎて脳の血管ブチ切れて即死できるレベルというか寧ろそれが本望!な勢いだよいっそ殺し楽にしてくれ的な感じで。萌えの呼吸困難で生殺しとかまじ辛い助けてもっと低い声で鬱な呟き続けて兄さんかっこ良過ぎますよ。はぁ。

ま、そんな訳でちょっと厳しめの兄さんを。
ヒュアスなんだけどヒュ→|価値観の壁|←アスな感じ。


 
 兄さんは昔から何も変わっていないと思っていた。
 七年ぶりに会ったのに当たり前のように笑顔で話しかけてきたことも、根拠もないのに信じるという所も、誰のことも疑おうとしない所も。騎士学校とラントで優しく守られて大切に育てられた子供の頃のままの兄だと、そう思っていた。
 ソフィに対する態度は子供の頃のままで、リチャードに対する態度も変わらず、パスカルやマリクに寄せる信頼も無防備なほどで、ヒューバートや対してもシェリアに対しても昔とほとんど変わらない口調で話しかける。変わる必要などなかった人なのだと、苛立ちすら感じていた。自分とは違って何も悩むことも打ちのめされることもなくて、ただ安穏と時間を過ごしてきたのだと。それなのに。
「お前は、変わらないな」
 もう少し疑うことを覚えて下さいと苦言を呈すれば、アスベルはラントそのものを象徴するかのような空色にヒューバートを正面から映して、懐かしそうな表情を浮かべながらぽつりとそう漏らした。
「兄さんの方が何も変わってませんよ。僕は……あの頃とは違います」
 アスベルの後ろを泣きながらついて歩いていた頃の自分とはもう違う。何もかも兄に頼らなければならなかった自分とは違う。知識も強さも、ただ兄の側にいて兄の手助けをしたいがために必死になっていた、あの頃の自分とは何もかもが違っているのだ。
 もう自分は兄の後ろに隠れなければならないような非力な子供ではない。遠い異国の地で力も地位も手に入れた。戦えば兄に一方的に劣る気はなく、注意深く物事を観察して危機を回避することも、持てるだけの権力で手まわしをすることも、アスベルには出来ないことを自分は出来る。ただ兄に頼り兄について回った、非力な子供はもういないのだ。
「そうか? 俺から見ればお前は、確かに大きくなったし強くなったけど、あの頃と本当に何一つ変わらないように思えるさ。それこそソフィ以上に、お前はあの頃と変わらない」
「不本意ですね。僕が兄さんに劣ると?」
「そんなことは言ってないだろ。あの頃も今も、俺はお前が劣ってるなんて一度として思ったことなんかないさ」
「あれだけ人を振り回しておいてよく言えますね」
 眼鏡のブリッジを押し上げながら吐き出せば、アスベルはまた先ほどの表情を浮かべながら小さく笑った。そこに揶揄の成分は全くなくて、だからこそ余計に今の自分を否定されたような気分になる。人の苦労も知らないでいい気なものだと、出かかった言葉はさすがに声に出さなかったけれども。
「なぁヒューバート」
「……なんですか」
「もう俺を追いかけるのは止めろ」
 深みを帯びた真剣な響きに返す言葉は出なかった。いや深みというよりもそれは冷たさと表現するのに近いもので、もっと端的に現わすならば拒絶を含んでいるようにも思えた。
 自惚れないで下さい誰が兄さんなんか。
 反発の台詞は動かない視線の前に霧散させられた。
 別に睨みつけられている訳でも威圧されている訳でもない。アスベルはただじっと、それこそ景色でも見るように肩の力を抜いて網膜にヒューバートの姿を映しているだけだ。言葉に滲んだ冷たさも、一瞬後には完全に消え去っていて、先ほどのはヒューバートの錯角だったのではないかと思うほどだ。
 それなのに声が出なかった。ウィンドルの優しいそよ風のように柔らかな眼差しは、それ故に何も映してはいないようで、ヒューバートの全てを素通りしていくような不安を掻き立ててくる。批判も非難も対立もしていない。けれど対話も会話もしておらず同じ場所にすら立っていない。
 目の前にいるのに一瞬でどこか遠い所に消えたような気がして、思わず手を伸ばしかけた。ピクリと動いてしまった指先は、もちろん前へと伸ばす前に拳を握りしめて押し潰したのだけれども、
「もうそろそろ俺は必要ないだろ」
 言い聞かすような口調がヒューバートの反応に気づいていることを窺わせた。
「――べ、つに。そんなこと今更言われなくても、子供の頃とは違うんです。僕はもう兄さんの後を付いて回るような、追いかけなければならないようなことは何一つ……」
「ない、か。もう俺を追ってないか?」
「当然……で、す」
「なら、いいんだ」
 俯き加減のまま右手が剣の柄にかかる。
 昔は大きな剣に振り回されるように鞘ごと振るっていたが、今はその大きな手の平が包むように剣を握り、重さを感じさせない鋭さと速さで振り抜かれる。人に対する無防備さとは裏腹の、戦闘時の苛烈とさえ表現していいほどの剣捌きはまるで別人だ。
 それが今何故か自分に向けられているような感覚に陥り、息の詰まるような冷たさが背筋を滑り落ちていった。アスベルからは殺気や威圧のようなものは何一つないのに、ただいつものように少し困ったような表情で微笑んでいるだけなのに、呼吸一つままならない空気が身を縛る。
 もちろんその剣が振り抜かれることはなかったけれども。
 いつも通りの表情を見せているアスベルが自分の知っているアスベルではなくて、同じ姿をした別人が佇んでいるように思えた。
「お前がちゃんと一人で立っているならいいんだ。それが心配だったから。俺のことをどう思おうとお前の自由だが、行動の理由を俺に求めるのは違うからな」
「なんですか、それは」
「言葉どおりじゃないか」
 アスベルは背を向けて立ち去りかけて扉の前で立ち止まった。
 十歩もかからずに追いつける距離なのに、足は床から離れない。
「例えばそう……俺が疑わないからお前が疑ってるんじゃなくて、お前が信じられないから疑ってるんだろってことだよ」
「それは……教官やパスカルさんのことですか」
「例え話だヒューバート。俺はただ……」
 振り向いた澄んだ瞳。けれど心に突き刺さるような水色。
 あぁこの瞳はこんなにもヒューバートに対して距離を感じさせるものだっただろうか。
「お前が欲しがっているものを俺は与えてやれない。だから、」
 ――もう俺を追いかけるのは止すんだ
 返答を求めない言葉だけをそっと置いて、アスベルは一人部屋を出ていった。


表面上は変わっていない兄と変わってしまった弟。
でも実際は変わった兄と変われなかった弟。そんな関係。

いやでもこれ兄としての愛なんですよ。べったり兄に依存してちゃダメだぞっていうね。
ヒューバートはしっかりしてるように見えて支えを兄に委ねちゃってる部分があるように思うんですよ。
口では何と言っても兄がいなくなるとダメになるよ、きっと。
そしてそれを見抜いてる兄、萌え。
うちの兄さんは弟限定でとても厳しいです。厳しくても大丈夫と思ってる自分の弟だから。
信じてるっていうか大丈夫だろ?ぐらいの感覚。求めるハードルが何気に高い兄に萌えるね!

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