運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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アマヤドリ

レイユリ最近書いてないなぁとリハビリ。
季節物や天気ものそれに行事物は以前にも書いたんじゃね?と思うんですが、
まぁすぐ忘れる鳥頭だから仕方がない。
というかワンパターンはいつものことだから仕方がない。
そう生温かく見守ってあげればいいと思います。

そんな訳で雨宿りしているレイユリ。


 ぽたぽたぽたり。
 黒髪を滑り落ちていく水滴。
 白い肌を流れていく雨粒。
「――濡れちまったなぁ」
「青年がもう一つクレープ食べるなんて言うからよ。真っ直ぐ帰ってたら雨が降る前に宿につけたのに」
「仕方ねぇだろ。クリーム増量は今日までだったんだから」
 勢いよくユーリが頭を振れば弾かれたように髪がぱっと広がって、透明な雫を四方に飛ばす。丁度そのタイミングで雷が空を裂いて、光は計算されつくしたように雫に反射してユーリを彩った。
「ちょっと!こっちに飛ばさないでよーおっさんが濡れちゃうでしょ」
「あ? もう濡れてるんだからいいだろ」
「そういう問題じゃないでしょ」
「あーはいはいはい」
 不貞腐れつつも一応は聞き入れてくれたのか、頭を振るのは止めて手で髪を一つに束ね雑巾を絞るかのように髪をぎゅっと捻った。髪がブチブチと切れる音が聞こえてきそうな乱暴な手つきだ。普段から手入れなど皆無だが、この扱いの悪い髪が何故こうも艶やかさを保ち続けられているのかは、奇跡を通り越してホラーの域に到達しているかもしれない。
 そんなに乱暴に扱ってるといつか禿げるんじゃないかと心配になるが、いつも束ねてるおっさんの方が危険度は高いだろうと反論されて以来、口には出さないようにしている。年をとると些細なことでもダメージが蓄積するのだ。今のところそんな兆候はないが、この先もないと言い返せるほどにい分の逃避を信用してはいなかった。
 いやもちろん、今現在は何の心配もない。いたって健康な状況だ。
「本降りになって来たな」
「うーん、でも夕立だから少し待てば止むでしょ」
「この雨でちったぁ涼しくなればいいんだが……望み薄か」
「無理でしょうねぇ。帝都だと気候的に雨の後涼しくなりやすいけど、ダングレストは湿気が上がって蒸し暑くなるだけだわねぇ」
 暑さにはわりと強いレイヴンだが、それはあくまで気温に対してだけのことだ。ダングレストの本格的な蒸し暑さは地理的な条件もあって尋常ではない。ギルドの屈強な面々が、氷を入れた水桶に足を突っ込んで酒場でぐったりとしている、などというらしからぬ姿を拝めるぐらいには厳しいものなのだ。
「おっさんも服、絞っておいた方がよくねぇか」
「大丈夫大丈夫。この羽織って案外水を弾く優れものなのよぉ」
 裾をつまんでひらひらとさせる。細かな水滴が散ったが羽織り自身は少し湿気ている程度で絞らなければならないほどは濡れていない。
「ねぇ青年、おっさんのこと心配してくれた?」
「――そうだな。この暑さと湿ったおっさんの組み合わせなんざ、どう考えても強烈な加齢臭が漂ってくるフラグだからな」
「酷いっ! 強烈な加齢臭とかしないから!」
「んーほうだなー」
「鼻つまみながら言わないでっ!!」
 これで九割ぐらいは本気だから泣きたくなる。
 ちらりと視線をユーリに向ければ、髪を絞り終わったのか次は上着を絞ろうとしていた。たっぷりと水を含んだままでは気持ちが悪いのだろうことはよくわかる。が、
「せ、青年。一応今まだ昼間だからね」
「ん? 何がだよ」
「そうやって無駄にフェロモン振りまかないでって話よぉ」
 手を突っ込んだせいでユーリの胸元はぱっくりと開いていた。いや開いているというレベルではない。全開だ。普段のチラ見せでも溢れんばかりのフェロモンだというのに、なんかもう目のやり場を見失ってしまうレベルだ。
 帯のおかげで肌蹴てはいないが、胸板も腹筋もバッチリ見えている。若い張りのある肌を水が玉になって滑り落ちていく様は、健康的でありながらどこか不健全さも宿していた。あの腹筋に沿って舌を這わせたいなとか、白い肌に吸いついて痕をつけたいなとか、そんなことを考えてしまうほどには魅惑的なのだ。
「……それおっさんだけだから」
「当然よ! おっさん以外に触れさせちゃヤダー!!」
「いや、そういう意味じゃなくてだな」
「わかったわよ。仕方ないからおっさんが絞るのを手伝ってあげるわ」
「それ全く話、繋がってねぇし」
「いいじゃないいいじゃない! さぁおっさんに身を委ねて!」
「暑苦しいのにくっつくんじゃねぇよ!」
 言葉と共に拳ではなくてブーツの踵で思い切り蹴とばされた。
 前のめりになっていた体は勢いを逸らせるはずもなく、真っ正面からお腹に蹴りを受けると、すっ転んでごろんごろんと後へ三回転する羽目になった。もちろん、雨でぬかるんだ地面の上を、である。
 ちょっとこれは酷過ぎる扱いじゃないですか。抗議しても許されますよね。
 勢い込んで反撃しようとしたが、
「アイスクリーム食った後なら、な」
 雨音に消されそうなほど小さな声で届いたユーリの呟きに、何もかもが弾け飛んだ。
 嬉しさのあまり飛びつこうとすれば、汚れるから近づくなともう一度蹴り飛ばされたが、泥濘の中を四回転する間も顔のニヤケが止まることはなかった。


雨宿り関係なくね?は言ってはいけないお約束。
原稿してるとSSSが少なくなるしツイッタに生息してると日記も萌えも書かなくなるなぁと反省。
ちょっとずつでも稼働させておきたい。そんな気持ち。

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