運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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綺麗な色

魔法カルタ聞いたよ!
あんまり期待しないで聞いたら三人が仲良くしゃべってて鼻血吹きそうだった。
まさか全札にコメントが付いてると思わなかった。
リオンにまで苛められるアスベルさんテラかわいそうかわいい。
一部ユーリがすごいのりのりで楽しかった!

高い買い物だけどありがとう。
でも魔法カルタ第二弾ってなによ(笑)。
多分買っちゃうんだろうけどね!お布施に文句なんか言わないよ!

返信は週末ぐらいには!
どうも色々落ち着かなくてすみません。

以下はマイソロ?で習作のアスユリSSS。
アスユリは俺の嫁。


 
 そんな気は全くなかったのだが。
 ただ少しでも側に居たいと思って、でも言葉で繋ぎ止めるには自分は上手く話しかける言葉を持っていなくて、どうすればいいのだろうとぐるぐるとい思い悩んでいるうちに立ち去りそうになったその背中に、反射的に手が伸びて捕まえてしまっただけだ。
 ぎゅっと握った手首は細いけれどもしっかりとしていて、あぁこの手でまるで曲芸のように剣を操っているのかと妙な感動にも似た感覚を覚えた。肌は滑らかで何処にも傷など負ってなくて、自分で怪我をしないのだろうかと、抱いていた余計なお世話だと言われそうな心配が杞憂だったことに安堵して思わず引き寄せてしまう。
「――アスベル?」
「!!」
 何か用かと、問い掛けられた声が耳のすぐ近くで。
 それはもちろんアスベルがユーリの手を掴んでいて距離が近かっただけなのだが、低い声が体の奥に響くように静かに伝わってくる感覚に驚いてしまった。いつもは大抵三歩分以上の距離があって、それにユーリは視線を向けずに話す事が多いので、息がかかるような響きは初めての経験だったのだ。
 だから思わず驚いてしまって。
 つい手首を掴んだままに身をひるがえしてしまって。
 不意のことにバランスを崩したユーリを支えようとしたが、慌てすぎてその動きが余計に支えるどころか突き飛ばす格好になってしまって。
 まるで狙ったかのように脇にあったベッドへと、二人してもつれながら倒れ込んだ。
「……」
「……」
 すぐ間近で絡まった視線。
 ギリギリのところでユーリの体に思いっきり倒れ込むことだけは防いだ。だがシーツについた手はユーリの肩の横で、覆いかぶさるように覗き込んでいる姿勢ではまるで動けないように閉じ込めているようだと、気づきはしたがすぐに体を退かす事が出来なかった。
 視線の先で瞬きをする瞳。長い睫毛がその度にふさふさと揺れる。揺れる睫毛と顔に係る黒髪の隙間から上目遣いのように見上げてくる視線が、いつものからかい混じりや戦闘中の鋭いものとは違ってとても無防備で、とても綺麗なだと見惚れてしまった。光の加減で黒にも紫にも見える不思議な色合いが、ユーリの纏っている気配と共にとても深く不可侵なものに感じられる。
「――何?」
「え、何が?」
「いや、聞いてるの俺だって。俺に何か用があるんじゃねぇの?」
「ぁ……」
 無意識に動いていた指先がユーリの頬を捕らえていることに気づいて慌てて離し、けれどそれ以上動くことができなくて息を詰めて見下ろす。
 シーツの上で指先を握り込む。ユーリに触れていた指だけが熱いような気がした。もちろんそれが気のせいだということはわかっていたけれど、説明のつかないものをじっと貫かれている気がして閉じ込めるように強く握る。力を入れた拍子にスプリングが沈み込んで、シーツの上で黒髪が僅かに乱れた。
 白と黒と、そして見上げてくる紫と。煌めくような美しさを感じるのは、ただ外見的な造形の美しさのせいだけではない。内側から滲み出てくるしなやかで揺るぎない刃のような煌めきが存在しているからなのだろう。間近でじっと見つめていれば、自分の意識の中にその存在が広がって温められていくような感覚になるのだ。
 握っていた手を開いて指先をユーリの目尻へと、今度は意識しながら触れた。
「ユーリは、とても綺麗だな」
 触れれば消えてしまうのではないかと心配していたことは口にしないで――以前それを口にした時に散々呆れられたことがあるので――思ったことだけを素直に口にしたが、返ってきたのは何故か困惑の色をさらに濃くした表情だった。
「――はぁ? おいおい、今頭を打ってねぇよな?」
「光に当たるとユーリの瞳はアメジストみたいに綺麗な色になるんだって、今知った」
「……お前、この状況とこのタイミングで言う台詞か?」
 軽く拳を握った手がアスベルの胸元をとんと叩く。
 こういう時のさり気ない動作が「兄貴」と表現するのに相応しくて、とても安心するのと同時にやはり少し悔しい気持にもなる。
「え? 何かおかしいかな。思ったことを言っただけなんだけど」
「お前の目も左は俺と同じ色してるだろ。別に珍しくも何ともねぇじゃねぇか」
「あぁそうだな、この左の色は俺もとても綺麗だと思ってる。でもこれは俺だけの色じゃないから、やっぱりユーリの瞳は特別な色だと思うんだ」
 眉がひそめられて呆れた表情が返ってくることにアスベルが首を傾げると、ユーリの瞳が訝しげに眼が眇められて、じっと探るような視線が送られて、やがてそれが溜息と共に和らいで、やれやれと、表情と口とで告げられた。
「何か気に触ったのか?」
「――じゃなくて……まぁいいさ。で? その前にこの状況に何かあるんじゃねぇの」
「え? ……あぁ、すまない。痛くないようにしていたつもりなんだが、どこか痛いか?」
「俺が言いたいのは退く気ねぇのかよってことで……。あぁ、もういいや。本当に面倒くせぇなぁ」
 まるで降参とでも言うように両手が投げ出される。左右に開いた腕は羽を広げている鳥のようにも、全てを受け止めようとしている姿にも見えた。
 やはり綺麗だな、と思う。
 何も言われないのでそっと首筋に顔を埋めるようにして抱きしめてみた。
 とくとくと早く脈打つ音は自分のものだ。
「……お前、意外と大胆だよな」
「そうなのか? こうすると心地良さそうだなって思っただけなんだが」
「普通は思っても男相手にしない――あぁ、こういうのはお前相手には無駄だったな」
「? ユーリはわからないことでよく、一人で納得するんだな」
「俺にとってはお前の方がよくわからないけどな」
 でもまぁ不快って訳じゃねぇからいいさと、そう続けられた呟きが何処か悔しそうな響きで、何故そんな響きなのかは全く理由がわからなかったが、とりあえずこの状況を拒否されている訳ではないということだけ辛うじて理解できた。
 ありがとうと呟いて少し強めに抱きしめる。
 どういたしましてと苦笑交じりに返ってくる。
 そうしていると何となく抱いていた不安が今はなくなった事に気づいて、ありがとうと、もう一度ゆっくりと呟いた。


自分で何が言いたいのかわからなくなった。
雰囲気だけで何となく察して下さい、的な代物。

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