運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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マイソロ設定?

大変な状況の中ですが、ここでは通常運転でいきたいと思います。
日常は大切。

たぶんアスユリ。
マイソロ世界でありながらGfのED後アスベルさん設定。
(だってあのアスベルさん好きなんだもん……)
まぁあまり深く考えないでいいただの小話ですよ、と。


 
 一撃目は右に体を傾け、二撃目は体を沈み込ませて回避し、突進してきた巨体は軽くバックステップを繰り返してやり過ごす。考えるまでもなく体が動く一連の流れは、だが大きく後方へ着地した時に崩れた。
 ぬかるんだ地面に足を取られないようにとしっかりと体重をかけたが、それが逆にあだとなった。踏みしめた足裏は運悪く柔らかな泥濘の中の石ころに引っ掛かり、堅さを捕らえた爪先とは裏腹に踵がずぶりと沈み込んだ。慌ててバランスを取ろうともう片足にも力を込める。だが泥濘の中では支えきることが出来ず、勢いのままに尻もちを突くような格好で後へと倒れ込んだ。
 背中を強打し、一瞬目がくらみ呼吸が止まる。
 それでもユーリが剣を手放さなかったのは、それが死に繋がることを知っているからだ。痛みを訴えてくる体を無視して即座に体勢を立て直そうとした。視線は魔物の位置から外していない。が、立ち上がろうとした瞬間に足首に鋭い痛みが走り思わず蹲る。
 飛び込んできた魔物の姿に拙いと身構えた瞬間、
「――ユーリ!」
 切迫した声と共に白い影が飛び込んできた。
 ひらりと長い裾が目の前で翻り、魔物の突進を受けて白い背中はやや沈み込んだがそれでもその場に踏みとどまる。跳ねあげられた泥が視界と白い服を汚した。自分が屈みこんでいるからだが、普段は目線やや下にある白い背中が自分の眼前に晒されていて、思わず唇を噛みしめる。普段は緩く微笑んでいる表情しか思い出せないが、こうして戦いの中で見る背中は確かな力強さを湛えていて、隣に並んで剣を振るっている時とはまた違った気配を持っていた。
 白刃が横一線に振り抜かれると魔物がよろめくように数歩後ずさった。
 踏み込みながら刃を閃かせるアスベルの口から、調子にのるなと低く呟かれた声が妙に耳に残しながら、剣の柄を強く握りしめて体勢を立て直す。続いて繰り出されている攻撃の威力が十分魔物を凌駕しているのは傍目にもわかったが、いつも華麗に身をひるがえすステップの動きがないのが、後ろに自分が控えているからだということに気づいていない訳ではなかった。
 ユーリ自身の戦い方は変幻自在でまるで演武でも見ているようだと、よくそう評される。騎士団での決まった型通りの戦い方の派生というよりも、魔物を相手に自然と身についた動きだ。恐らく無駄な動きもあるのだろうし他人がまねようとしても出来るものではないだろうが、ユーリにとっては一番無駄な力を使わずに動きやすい流れなのだ。散々親友に、そんな戦い方は邪道だといわれても、だ。
 だが性格的には真面目の見本のようなアスベルも、なかなかに戦い方は個性的だと思うのだ。抜刀を動きの中に組み込む戦い方は聞いたことはあるが、それに加えて鞘での攻撃や殴る蹴るを組み込むあたり、邪道ぶりはユーリといい勝負だ。本人があまりにも騎士然とした立ち振る舞いだから騙されそうになるが、ユーリとはまた種類の違う独特な演武を彷彿とさせる。
 だからこそわかる。次の動きが、流れが、どう対峙するかが。手に取るように、いやまるで自分自身が動いているかのようにわかるのだ。
 にやりと笑みを浮かべた。右足にあまり力がかからないように立ち上がりながら構え直す。
 大きく刃を振り被りながら風の力を刃に乗せるようにして振り抜いた。
「アスベル!」
「! ――」
 声をかけるとともにその背に向って手加減なしに技を繰り出した。
 振り向かないその背中がユーリの動きを察していることはわかっていた。危ないから下がれと、いつも人を守ろうとする彼らしく言い放たなかったことは、なかなかにこちらの性格を把握しているということなのだろう。もしそんなことを口にしていたら一緒に吹き飛ばしてやっていたかもしれない。
 魔物を蹴り上げた白い影がその流れのまま右へと滑るように移動すると、間髪いれずにユーリの放った風の刃が胸元を袈裟がけに切り裂いた。もんどり打って後ろへ吹き飛ばされそうになった魔物に追い打ちをかけるように、後ろへと回りこんでいたアスベルが雷をまとった刃で一気に切り上げる。断末魔を上げながら落ちてきた巨体にとどめをさすようにユーリが一閃すると、タイミングを合わせるように白い影が下りてきた。
「大丈夫――ですか」
「ダメなように見えるか?」
 意地悪く質問で返すと、さっきの凛とした雰囲気は全く欠片も見つからない柔らかな容貌で、大きな目をぱちくりと瞬きさせて首を右へと傾けた。ユーリよりも年下だがそれにしても幼く見える表情だ。戦闘時には背中を任せることに躊躇いはないが、それ以外ではどうも頼りない――というかどこか抜けているように見えてしまう。
 それでもその双肩にさまざまなものを抱えているであろうことは、ふとした時に見せる色違いの瞳に宿る深みから、見てとることは容易だった。
「そんなことはないけど……俺は鈍いってよく言われるし、それにユーリは――そういうの隠すのは上手そうだから、正直わからないかな」
「ははっ。褒められたと勝手に受け取っておくよ」
 すっと納刀するアスベルの動きを見ながら、ユーリも剣をくるりと半回転させて鞘に納める。
 本当に面白い。
 今のセリフは褒めたことになるのかなぁと妙に真剣に悩んでいる姿など、どこをどう突っ込んでやればいいのかわからないほどだ。真面目でどこか抜けていて、そのくせ剣を抜いた時の強さはゆるぎないもので。
 守るなどと容易く口にするのはどれだけの甘ちゃんなのかと最初は思っていたが、言葉にも行動にも信念が一本通っていて心地よい。ゆるぎない眼差し。そのくせ自分の力で全てが守れるなどと奢ることのない現実を見ている瞳。守れるものと守れないものがあることを理解しているうえで、それでもすべてを守ろうとあがく姿は、バカだなと思いながらも嫌いではなかった。
 気に食わないおっさんの、正反対のくせしてへんなところでそっくりねと、言われたことを思い出して軽く舌打ちをした。
「さーて、さっさと依頼を済ませて戻るか」
「ああ」
 ユーリのことは俺が守ると、かつて誰一人として頭に浮かばなかったであろう台詞を大真面目に宣言したアスベルは笑みを浮かべながら頷いた。
 そしてごく自然にユーリの半歩前に立ちながら、先を急ごうと、嬉しそうにそう続けた。


アスベルの口調を丁寧にするかタメにするかで散々悩んだ結果がこれ。
個人的にはユーリさん呼びが萌えるのだけど、
マイソロではおっさんのこともレイヴンって呼び捨てだったしなぁ。
ま、書き慣れてない感が強すぎますが、生温かい目で見守ってやってください(笑)。

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