運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | TOP↑

≫ EDIT

なでなで

例によって例のごとく、元ネタを忘れたSSS
何かを書こうとしてたんだよなぁ。でも思い出せないんだよなぁ。
そんな中途半端なものでもよろしければ続きからどうぞ。


コメントや拍手もありがとうございます!
こうして頂ける反応に支えられて頑張れてます!
愛してるぜー! ←ウザイ

6/28 弐様
キュンとしたなら、それがきっと恋です(笑)。
おっさんは弄られてこそのキャラですからね!いっぱい酷い目にあえばいいと思います。でもそれも全部愛故なのです。青年はおっさんのことが好きなのでムチムチムチアメを繰り返すのです。ムチが多いのは自然の摂理です。(キリッ
少しでもお気に召して頂けているのなら嬉しいです!これからも楽しんで頂けるように鈍足ながらもこれからも頑張って行きます?。コメントありがとうございました!


 
 
=====
 
 その手があまりに優しいから腹が立った。
 もう酒も飲める年の男を相手に子供扱いもないだろうと思う。そういう行動はカロルかリタか、ぎりぎりエステル相手までにしておけばいいものを、どうしてユーリ相手なのか。
「……止めろよ」
「うん」
 不機嫌な声で素っ気なく言えば、愛しくて堪らないというような口調で嫌になるほど優しい声が返ってきた。何故ともどうしたとも言わずに、頷くような仕草と声だけ。
 そのくせユーリの頭を撫でている手は動きを止めることもユーリから離れることもせず、先ほどまでと同じように後頭部を優しく柔らかく撫でていく。時折髪を梳り整えるように動く指先が、くすぐったく頭皮に触れてきて、温かな気がした。
 緩やかな動きは眠りを誘うように、仄かに伝わってくる体温は朝のシーツの心地良さのようで、自分の意識や意志や意地が夏場のチョコレートのように溶かされていく。必死に保とうとしていても、触れられてしまっては簡単に崩れてしまう。
「もう、止めろって」
「うん」
「離せよ」
「うん」
「……何で」
 レイヴンの手は相変わらずユーリの頭を撫でていて。
 ユーリは腰かけたレイヴンの膝元に頭を預けていて。
 撫でるなと、触れるなというのならばユーリが頭を上げればいいだけなのはわかっていたが、疲れた体は自分の動き一つ満足に出来ずに、どうしようもなくまどろんでいく精神に後押しされるように、繰り返される手の動きに包まれていた。
 こんな子供のようなこと、望んではいないのに。
 こんなふうに慰められることなど、望んではいないのに。
「だって青年、気持ちいいでしょ?」
「――下らねぇ」
「それにおっさん、こうして青年の頭を撫でてるの好きだし」
 普段は青年の方が背が高いからなかなかこういう機会ないものね。
 声には揶揄も嫌味もなくて、ただ本当に嬉しそうだった。嬉しそうに笑いながら撫でられれば、振動が肌と肌から伝わり合ってきて、ユーリ自身も小さく震えるのが妙におかしかった。
 こんなものが欲しいと思っている訳ではない。
 無条件に甘やかされたいなどと願っている訳ではない。
 それなのに勝手に温かいものを押し付けてくる優しい手を振り払うこともでいなければ、動くぐらいの体力など十分に残っているはずの体をぴくりと動かすことも出来なかった。
 何度も何度も撫でてくる手の平。
 伝わってくる温もり。
 共有していく呼吸。
 瞼が次第に重くなって、思考も感情も鈍くなっていく。
「寝ていいのよ。こうしててあげるから」
「いら…ねぇ、し。手……退けろ、よ」
「うん、わかったわよ」
「わ……ってねぇく、せに……」
「わかってるわよ、青年のことだもの」
 だから寝入ってしまうまでこうしててあげるから。
 そんなこと言ってねぇとの反論は、思考のまどろみの中に浮かび上がってきたがまともに言葉にすることは出来ず、柔らかく空気を吐き出す唇を数度開閉させるのが精一杯だった。
「おやすみ」
 子供に言い含めるような言葉が、最後まで悪あがきをしていた意識を、そっと夢の中へと押し込んだ。

| ヴェスペリア | TOP↑

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。