運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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没ったー

拍手もコメントもありがとうございます。
オンリーで貰ったお手紙読んですごくそわそわした///
好きだって言われると反応していいかわからない。
本当にありがとうございますっ!嬉しかった!

凄く人見知りなので(一部の人から激しい突っ込みが来そうだけど)
あまり顔に出ないかもしれないですが、声掛けてもらうのすごく嬉しいです。
まぁ顔覚えるの苦手過ぎてとても失礼なことしてしまいますがorz
懲りずに相手してやって下さいませ。


で、続きは書きかけだけどSS。
泣きじゃくるおっさんが頭から離れないので書いてみようと思ったブツ、
でも上手くいかなかったので途中放棄。
なんだろう、ユリレイにしようとしたのがいけなかったのか。

まぁおっさん苛めなSSです。


 
 最初は、ほんの小さな悪戯心だ。
 そもそも相手は自分よりも十四も年上の、どこからどう見ても立派なおっさんで、しかもダングレストを歩けば次から次と女性に声をかけられるような、その手のことには随分と慣れた様子の男なのだ。
 バカ話も下世話な内容もそれなりに口にするし、酒を飲んで女性と仲良くしている様子を目撃したことだってあった。
 それなのにまさか、
「ひぅ――ふ、ううっ」
 ほんの少し、ぼーっとしているおっさんを呼ぶ時に顔を近づけて、その丸い耳の先に息を吹きかけただけだというのに、カサついた唇から甘く砕けた声が漏れるなどと、誰が想像するというのか。
 間抜けな声と共にがくりと足から力が抜けて腰砕け状態になったレイヴンの体を、慌てて両腕で抱きとめる。
「……なんだよ、それ」
「きゅ、急に、こここ、こんなところに、息なんてっ――」
「はぁ? 何、おっさん耳弱いのか?」
 耳を押さえて真っ赤になった、小汚い顔を呆れて見下ろした。
 息を吹きつけた方の耳を、体を縮こまらせ両手を重ねてユーリから守ろうとしている姿は、例えばリタやエステルなどがすれば可愛い動作なのだろうが、いい年をしたおっさんがしても少しも可愛くない。むしろ腹立たしい。というか殺気手前の感情が湧いてくる。
「ちょっ、ちょっと苦手っ、なだけよ!」
 涙目で、ぷるぷると体を震わせて。
 上目遣いで睨みつけてきて。
 新緑の葉を思わせる鮮やかで明るい瞳そのものは綺麗な色合いではあるが、その下にあるのは年相応の薄汚れた肌と濃い髭で、お世辞にも綺麗などと言えはしない。
「おっさん……殴っていいか?」
「は――へ、えぇっ! ちょ、おっさん被害者なのに何で青年に殴られなきゃダメなのよ!」
「そりゃぁムカつくから。いや、いらつくからかな。あー、それともキモイからか? あぁ! ウザいからかもな」
「どれも酷過ぎるわよ!」
 正直自分のいいようが酷いのは百も承知だが、今現在ユーリの腕の中でもだもだと身を捩っているおっさんの姿は、既に産廃レベルの酷さだ。
 一瞬だけ躊躇して、けれど容赦なくレイヴンから手を離した。
 支えを失った体は当然のことながらそのまま地面に落下して、僅かに遅れて頭を打ち付ける鈍い音が響く。
「ぐへっ!」
「あぁ、その方がおっさんらしい」
「ぅ――……。ひ、酷い、わよぉ?」
「そもそも、おっさんが変な声出したのが悪いんだろ」
「原因作った人は無罪ですか?!」
 もちろん理屈では誰が悪いのかなど承知しているが、半べそかきながら訴えてくる顔を見れば理屈など何処かに行ってしまうのだから仕方がない。
 どうもおかしい。このおっさんを見ていると変なスイッチが入って修正できなくなってしまう。
 腹立ち気分のままに胸倉を掴んで引き起こす。ひぃっと情けない悲鳴が、鼻水をすする音と共にも聞こえてきた。啜りきれない鼻水が、垂れてユーリの手も濡らした。
 本当に小汚いおっさんだ。
 腹が立ってムカついて殴りたくなってイライラして、それなのに不思議と、
「嫌悪感がねぇのは何でだろうなぁ……」
「しっ、知らないわよっ! ってかキモイとかウザイとか、十分嫌悪感じゃないの?!」
「ウザ可愛いとか? いやいやいや、ありえねぇよなぁ」
 顔を近づけてマジマジと覗き込む。必死に逃げようとするがもちろん思い通りにはさせない。
 近づいてくるなら殴って突き飛ばしたくなるし、逃げようとするなら襟首をひっ捕まえてでも引き戻したくなるのは、人間としての真理だ。来る者は拒み、去る者は追う。
「何だと思う、おっさん?」
「おっさんが聞きたいわよ!」
「んじゃ取りあえず、これが好感からくるものかどうか確認するか」
「この扱いでそんな訳なっ――んんっ!」
 説明するのも面倒だと、反論を封じる目的も兼ねて手っ取り早く唇を重ねた。
 目の前で翡翠色の眼差しがこれでもかというほど限界まで開かれて、すぐ傍のユーリの顔を映しこむ。
 肌は汚いくせに本当に瞳の色だけは綺麗で、短くほとんど意味をなしていない髭のような睫毛さえ、鮮やかな色をはっきりと見せつけるためのように思えるほどだ。瞳孔の一際濃くなった色合いは、意識も感覚も飲み込んでいくほどに深く澄んでいる。
 おっさんのくせにと悪態をつきかけた感情は、おっさんだけど、と違う感覚を滲ませる呟きに変わった。
 小汚くて鬱陶しくて腹が立つのに。
「……嫌じゃ、ねぇな」
 濃厚に舌を絡みあわせても嫌悪感はやはり浮かんでこなくて、何でだろうなと首をかしげた。
 掴んでいた手を離されて再び後頭部を強打したおっさんの悲鳴と嘆きは、もちろんのこと華麗にスルーした。

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