運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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4.好き

倒れた彼の身体を抱き寄せた。

既に自力で身体を起こすことはおろか、瞼を上げていることですら困難な様子だった。目を閉じればもう二度と開けることはないだろう。それは誰も口にしないが共通の認識だった。

傷は内臓にまで達していて、医者の話では即死でなかったのが不思議なぐらいだという。最後にこうして言葉を交わすことが出来たのは奇跡に近い、と。

でもなんて残酷なのだろう。奇跡を起こすのならどうしてもう少し手を尽くしてくれないのかと、信じてもいない神を呪いたくなる。

「あなたを守れたなら―――良かった」

こんな時まで人の心配をしている場合ではないのにと胸が痛むけれど、それが彼の望みであったから、無言のまま頷いて見せた。そうすることを望まれているとわかっていたから。

逝かないで。一人にしないで。そんな喉の奥で飛び出そうと暴れる言葉を必死に押さえ込む。それはあなたの告白に素直に頷くことの出来なかった私には、言う資格のない言葉だから。




力なく瞼を下ろした彼の身体を強く抱きしめる。
もう何も反応を返してくれない身体を抱きしめる。


「私もあなたが、好きでした―――」


それはあなたにだけは届かない想い。


=====
普通にお題を消化できない私。
シチュエーションは適当に想像してください。

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