運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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サンドという名の

シュヴァーン焼きもちシーン、を書きたいだけ。

困ったことに通常ユーリの書き方を忘れてる。
素直ユーリかエロユーリかしか書けないorz
違う、違うんだ。
私はぴゅあ話が好きなんだ、よ。


 
 城の廊下を走る一歩手前の早歩きで、オレンジのサーコートを靡かせながらレイヴンは――シュヴァーンは脇目もふらず歩いていた。
 警備の兵がシュヴァーンの様子に怯えたような表情で敬礼するのも、視界に入っていても意識には入っていない。今はそのようなことに意識を向ける余裕などなかった。
 感覚の広い扉が並ぶ一角の、目当ての扉をノックもなしに開ける。
「ユーリ!」
「ん?」
 叫んだ名前に、闇を編み込んだ漆黒の髪が揺れて振り返った。頭の上で束ねられた髪と襟の隙間から、白く滑らかなうなじが僅かに垣間見える。聖騎士の衣装も随分と見なれた姿になった。
 だが目の前の光景に、シュヴァーンは扉が閉まり斬ったのを確認してから、どういうつもりだと、声を低くして問いかけた。
 城の中で、騎士団の勤務中であったとしても、別にユーリの口調をとがめる気などさらさらない。問題はユーリが今いるこの部屋と、座っている場所と、状況の方だ。
「おっさ――シュヴァーン隊長、何か御用ですかー?」
「……私が、何を言いたいかわかっているだろ」
「さぁ?」
「そこから、下りなさい」
「――だってさ、隊長? 下りた方がいいか?」
「俺が何を言ってもお前、自分の好きにするだろうが」
 シュヴァーンの表情と、ユーリの反応と、その両方を笑いながら見ていたもう一人の人物――ナイレン隊長が楽しげに口を開いた。
 ソファの上にゆったりとくつろいで座りながら、テーブルの上には紅茶のセットが二揃えとクッキーの入った大皿があり、そこだけ見れば元部下を呼んで休憩中とでもいうような状況だ。だがユーリはその向かい側には座っておらず、ナイレンの膝の上に、しかも向かい合う格好で膝をまたいで座っていた。
「ユーリを離して下さい、ナイレン殿」
「お前でもそんな風に怒鳴るのか、シュヴァーン。時間ってのは人を変えるもんだなぁ」
「貴方も、昔はそれほど手癖の悪い方だとは思いませんでしたが」
「言うなぁ」
 嫌味を込めて投げつけても、ナイレンは少しも気に障った様子もなく、楽しげにくつくつと喉を鳴らすだけだ。
 その間、膝に座っているユーリの腰を支える様子で撫でているのは、恐らくわざとの行動なのだろう。口と表情で感じるほどに、ナイレンが優しい出来た人間だとはシュヴァーンは思っていない。
「隊長の悪口言うなっての」
「おいおいユーリ。どっちも『隊長』だぞ」
「俺にとって隊長は、隊長だけだ」
 諫めつつも褐色の瞳が楽しそうにシュヴァーンを見つめてくる。
 本当に、あの皮肉が服を着て歩いているようなユーリが、ナイレンの前でだけは素直になるものだから余計に腹が立つのだ。
 世話になったのも知っている。辛い別れがあったことも知っている。初めての相手だということも不本意ながら知っている。ユーリにとってナイレンが特別な存在だということは、重々理解している。
 それでも今は、ユーリはシュヴァーンと歩むことを決めてくれたはずなのに。はずなのに、だ。
「ユーリ!」
「怒るなよ。美味い菓子があるってーから、貰ってただけだろ」
 言いつつ、向かい合わせの体をぴたりと付けて、ナイレンの首筋を食むように顔を埋める。下からねめつけるようシュヴァーンを射抜いてくる紫紺が、傷つきやすい黒真珠のような輝きでありながら、触れるものを切り裂いていく刃のような光を放っていた。
 儚く鋭くそして色香を湛えた眼差し。
「隊長は、俺が欲しいものを、くれる」
 左手のクッキーを口に含みながら、唇に付いた欠片を舐め取る舌は、菓子の味以外のものを味わうように誘惑を零していた。
「シュヴァーン『隊長』。アンタも、俺の欲しいもの、くれるのか?」
 手が差し出され、手招きする。
 ナイレンの膝の上で、預けるように体を寄せながら、シュヴァーンを招く。
 仰け反りながら晒された白い喉元が、妙に誘惑的で美味しそうだと頭の奥で思ったことだけが、系統立てた意識が覚えている最後のことだった。


ま、ぶった切りは相変わらずで。
ちとリハビリ中です。

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