運命の果てまで

テイルズ(V/G/A/S-R/D)・FF・Dグレなど、ゲームやマンガに好き勝手萌える腐ログ

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ユリユリ7

もう誰得なのわかってて書く。
そろそろレイユリ原稿書かないとだけど先こっち。
欲望に忠実。そして誘惑に弱い。

まじユリユリ本ないかなー。
布教活動布教活動。


 
 深夜の下町。
 酒場からも人の話し声はなく、家の明かりが消え僅かな月明かりも厚い雲に隠されて闇に包まれてしまった静かな町。
 いつものように剣を片手に部屋からいなくなった人物を探し歩けば、入り組んだ路地の奥に白い人影が見えた。
「やっぱり来たのか」
 路地裏に踏み入れば、なじる様な声が聞こえた。
 最近この辺りで白い女の幽霊が出ると噂になっていたので、もしかしたらと足を向けたのは正解だったようだ。ちなみに昔ユーリが夜中に抜け出していた頃は、身長の高い黒髪美女の幽霊が出るとの噂が広まったこともあった。
 そちらの方は出来れば自分ではない、と思いたい。
「――シロ」
「何の用だ?」
 まるで来るなと言っている口調に、肩を竦めてただの散歩だよと、軽く返した。
 夜中に頻繁に魘されているのは知っている。それを起こすとさも煩わし気に話を逸らそうとするのも毎度のことだ。夜毎の浅い眠り。そのくせ疲れ様子を見せようともしない。時折ふらりと外に出て、皆が起き出す朝までに戻ってきている。
 レプリカは色々と都合良く作られてるんだよと、皮肉な笑みを一つ寄越してくるだけだ。
 ユーリには、何も語らない。言いたくないのならば踏み込むのは本意ではないのだが、それでも何故だか気になってしまう。同じ姿形の、けれど自分とは違う姿。
「『散歩』、ね」
「じゃあ、お前は何をやってたんだ?」
「言う必要があるのか?」 
「聞きたいって思っただけだよ」
 近づけば、抜き身の剣を持ったまま立っているシロ。
 けれどその刃は血には濡れておらず、ただ握られているだけだ。僅かに切っ先が震えているような気がしたが、ユーリが気づいた瞬間には、それらはすべていつも通りの様子へと変えられてしまった。
 くるりと手元で半回転させて、峰を肩へとトンと置いて口元が持ち上げられる。
 薄い紫色の瞳が、不穏な気配を湛えたまま眇められる。
 いつか部屋で剣を手にしながら、ユーリを見下ろしていた時と同じ気配。
「……わかってるのか?」
「さあ、どうだかね」
「そういう言い方ってことは、気づいているんだろ。俺が、」
 言葉が途切れると同時に、シロの身体が視界から一瞬消えた。
 ユーリの胸元へもぐりこむように、姿勢を低くして一気に間合いを詰めてくる。猫のように素早い動きは長い黒髪が描く軌跡だけを宙に残し、戸惑いの隙をつくように接近してきた。
 下から鋭く向けられた藤色の刃のような眼差し。口元に閃いた笑みは残忍なようにも傷ついているようにも見えて、咄嗟に剣を柄を握っていた手に、力を込めることを忘れてしまった。刃を先に抜いたとは思えない、苦しげな眼差し。それは図らずも、自分が仲間に対して剣を振り下ろしてしまった記憶を揺り戻してくる。
 斬りたくないのに、振り下ろさなければならなかった剣。
 意志とは正反対のことを自らに強いる動き。
 真っ直ぐと突き刺すように迫った白銀は、だが僅かに切っ先をずらし、ユーリの喉元、薄皮を一枚切るように繰り出された。ちりっと焼けたような痛みが走る。切っ先は耳障りな金属音を立てながら、石壁へと突き刺さった。
「お前をっ――」
 剣に気を取られた隙に、鳩尾に抉るように叩き込まれる拳。くらりとした視界に、身体が傾く前に鋭い蹴りが追い打ちをかけてくる。咄嗟に腕を上げて直撃は防いだが、こめかみ部分に喰らった衝撃にそのまま身体は壁へと叩きつけられた。
 横に揺れた拍子に刃が肩に食い込み、痛みが走る。
 だが倒れることを許さぬというように、腕が胸倉をつかみ上げられた。
「どうにかしてやりたいって、思ってることを」
「ぐっ、……」
「こういう風にな!」
 言葉とともに地面へと叩きつけられ、膝が追撃をかけるように痛む鳩尾へ突き刺さる。痛みに呼吸が止まりそうになった。
 圧し掛かるように上から覗きこんでくる眼差しは、月明かりも街灯も拒んでいて、夜の沼を思わせる深く沈んだ色合いを有していた。飲み込まれそうなほど深く暗い眼差し。自分と同じ造りで、けれど違う道を歩んできた存在。
「反撃はなしかよ、『ユーリ』」
「シ、ロ」
「お前は俺を殺せなくてもな、俺はお前を殺せるんだぜ? 自分と同じ顔なんざ、虫唾が走るだけだからな。お前がいなきゃ、これ以上増えようもねぇし、な――っ!?」
「知るか、よっ!」
 馬乗りになって油断しているところに、握り締めた拳を顔面へと叩きこんだ。僅かに拘束が緩んだ隙に身体を起こし、腰を捻って回転蹴りを、先ほどのお返しとばかりにこめかみへと喰らわせる。
 蹴りの勢いで立ち上がると、相手の浮いた身体にもう一発蹴りを御見舞した。今度は踵を、鳩尾へめり込ませるように。
「ぐっ――」
「何度も好きにやらせるかよ」
「……。なるほど、ね。じゃあ――」
 ユーリの拳を流すように受けながら後ろへ回り込んできた。突き上げるような拳が顔面へと放たれ、上体を逸らしながら寸でのところで躱す。振り回されてきた蹴りを、姿勢を屈めることでやり過ごすと、次いで繰り出された足払いをバックステップで飛び避ける。
 が、その動きは読まれていたらしい。
 足払いを駆けてきた足はそのまま地を蹴ると、シロはユーリのステップに合わせて突進してきた。
 思わず避けることを忘れ、その身体を抱えるように両手で受け止める。肩から激突してきた身体を腕の中に抱きしめたまま、地面へと倒れ込んだ。強打した背中に、思わず、えずくように咽る。
 呼吸がままならない衝撃に顔をしかめた。
 上下する喉元に、冷たい切っ先が突きつけられる。
 先が数ミリ、皮を突き破るようにして食い込み、喉を傷つけた。
「剣を抜かねぇってのは、随分と余裕なんだな」
「買い被ってくれてるところ悪いけど、驚いて抜けなかったんだよ」
「抜けなかった? 抜かなかった、だろ?」
 冷たい石壁、湿気た汚れが溜まった石畳、喉に刺さる痛み、そして見下ろしてくる、紫の瞳。
 嘲笑を込めたシロの眼差しは、けれど傷ついた色合いの方が強かった。そんなことを口にすれば、喉元の剣を容赦なく突き立てられるのだろうけれども。
「まさか」
 抜けなかった、のは事実だ。
 仲間にすら剣を向けたことがあるのに今さら身勝手なものだとは思うが、見知った相手にはやはり反撃が遅れてしまう自覚はある。それも狙いが自分だけで、後ろに誰も庇っていないとなれば、尚更動きは鈍くなってしまう。
 悪い癖だと指摘してきたのは、胡散臭いおっさんだったか。
「勝手な奴だな」
「何とでも言え」
 姿だけでなく、ユーリと妙に思考傾向も似ている相手には、何となくわかったのだろう。嘲るような口調が強くなって、切っ先を突き付けたまま、ユーリの前にしゃがみこんだ。
「――変な奴」
「お前が言うな、お前が。いきなり殴りかかってくるような奴に言われたくねーよ」
「この前も今も、殺気が籠ってたことぐらいわかってただろ」
「……」
 部屋の中で、ユーリを殺気を込めて見下ろしていたのには気付いていた。
 あまり褒められた生活を送っていないせいか、寝ていても微かな気配で目を覚ますし、特に敵意や殺気には敏感で、自分が意識するよりも反射的に剣を抜くぐらいには反応する。それなのに、あの時は明確な殺気を感じながらも、身体は動かなかった。
 いや、動こうと思わなかった、のだ。
 何故そんなことを思ったのかは、曖昧なのだが。
「……ユーリ、お前ってさ」
 剣が引かれ、代わりに手が顎を捕まえてきて上を向かせられる。
 にやりと笑った顔は、殺気が消えて楽しそうなものだった。
 余計に嫌な予感が沸き起こってくるのは、相手が自分だからなのか。この手の表情をする時は、ロクなことを考えていない気がする。
「それって、俺に甘えてるだろ」
「頭冷やしてこい。どんなめでたい思考回路でそうなるんだよ」
「お前と同じ、めでたい思考回路で、だな」
「うっせぇ」
 振り払おうとしたがそのまま引き寄せられ、汗ばむ唇を強引に重ねられた。言葉を発したままの隙間に舌が入れられ、割り裂くようにさらに口を開かされる。遠慮のない舌の侵入を拒めず、噛みつくように激しく舌を吸い上げられた。
 ぴくりと身体の奥が引き寄せられるような刺激が生まれる。
「やっ……」
 逃げなければと警鐘が鳴り響くが、意に反して指先に力は入らなかった。
 押し倒されてしまわないように身体を支えている手が震える。相手を跳ねのけようとした手は、いつのまにか縋るように肩に爪を立てて握り締めていた。
 喉の奥が引き攣る。
 咥え込まれている舌が、次第に熱くなっていく。
 呼応するかのように溢れてくる唾液が、隙間から零れ顎を濡らす。
「反応いいな」
「おまっ、同じ顔に欲情する、のかよ」
「お互い様だろ? ああ、止めろって言うのはなしな」
 喉を鳴らして笑いながら肩を竦めて見せる様子は、悪戯を大人に黙っていろという子どもの顔と同じで、咄嗟に強く否定することが出来なかった。
 頬を、耳を、首筋を撫で、そして胸元へと降りてくる指先。
 同じ造形、同じ体温の指先は、けれどとても熱いもののように感じる。
 見上げたまま開いた唇は、何も音を発することなく、もう一度降りてきた唇に捉えられるようにして閉じた。


続きはブログでは書けません ><
某方も仰ってましたが、白ユリたんは黒ユリたんに対しては攻めだけど他には受け。
きっと研究所にいた頃はあんなことやこんなことや…。
つまりユーリのことを弄りたくて虐めたいという願望です。
ユリユリ楽しい。

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